
踊り...伝えるダンス
タヒチではOte'a(オテア)は65歳の方でもしっかり汗をかきながら踊っています。
楽しく しっかり踊ると上達するものです。40歳からでも是非オテアを踊りましょう。
タヒチアンダンスは上手い下手に関係なく、自分が気持ち良ければ楽しいダンスなのです。
楽しく踊るタヒチアンを見ていると思わず踊りだしたくなります。基本ステップはしっかりありますが、決まり事に縛られて踊りが自然に心地良くできない状況はタヒチアンには存在しません。
タヒチアンダンスは誰でもどこでも楽しく踊るのが基本なのです。
心身ともに運動療法効果が期待できるタヒチアンダンス。 中高年層の方にもおススメのエクササイズです。
タヒチアンダンスは、膝を曲げて中腰の姿勢でステップを踏んで踊ります。 そのため、下半身の筋力アップにも効果が期待できますし、なによりも踊ることで精神的に晴れやかな気分になります。
足腰が弱い方でも車イス利用の方でも、座ったまま手だけを動かして、アパリマ(手話)を踊ることもできます。 文字文化がなかったポリネシアでは、アパリマ(手話)でコミュニケーションを図っていました。足腰の動きは後で付け加えらえたものです。 あまり激しい動きのないオテアは65歳の女性でも踊っています。 タヒチアンダンスは心身ともにとても良い効果が期待できるエクササイズなのです。
受け継がれるタヒチアンダンス
ポリネシア・タヒチに伝わるタヒチアンダンス。
古来からタヒチアンの暮らしにダンスは欠かせないものでした。人生の節目やお祭りの場などで、アリオイ(男女から成る旅芸人)が島から島へ移動し、豊穣や戦いの神オロに捧げるダンスを踊ったと伝わっています。また、当時は、女性が娯楽として、男性が戦いの前に踊るという習慣もあり、ダンスは日々の暮らしの中に根付いていたのです。
19世紀に入って、キリスト教宣教師たちが彼らの規律に反する官能的なダンスを禁じるようになりました。それ以降、約60年近くにわたって、公でタヒチアンダンスを踊ることは制限される時代が続きました。そんな中でも、タヒチの人々は密かにダンスの伝統を守り続けていたのです。
1895年、『オリラア・タヒチ』という名称で、タヒチアンダンスがフランス革命の記念イベントの一部として認められるようになりました。しかし、女性は肌を見せない長いドレスを着、男性は長袖に長ズボンをはくなどの規制もあり、タパやモレなどの伝統衣裳を身につけて踊れるようになったのは20世紀に入ってからのことです。
1950年代には、モウアという女性がタヒチアンダンスの伝統を継承しようと、ヘイヴァというダンスグループを結成し、公にダンスを披露する場が増えてきました。その後、ヘイヴァ出身のダンサーが「イアオラナ・タヒチ」や「テ・マエヴァ」といったグループをつくり、ダンスコンクールで競うようになると、ダンスは7月のお祭りには欠かせないものとなっていったのです。
1984年、フレンチポリネシアで自治統治が始まるとともに、7月のお祭りは「ヘイヴァ・イ・タヒチ」と定められ、そこでのタヒチアンダンスが本格的に復興、今に受け継がれています。
